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防球ネットの選定方法

現在、防球ネット(特に高さ15m未満)に関しては、国で統一された仕様書やガイドラインが存在しないため、メーカーや業者ごとの資料を基に仕様を選定しているのが実情です。選定にあたっては、立地条件による選択と対象施設の長期利用計画が重要になります。これらの条件と(一社)日本防球ネット施設業協会の指針をもとに決定していくことになります。

ここでは、弊社がこれまでの経験と全国の納入実績に基づいて行っている「防球ネットの選定プロセス」をご紹介します。

柱の選定

立地条件や災害リスクに応じて、以下の2種類のポールから適切な柱を選定します。

鋼管ポール【KSポール】

推奨される地域や条件
  • 道路法第37条に基づく主要幹線道路や緊急輸送道路に隣接する施設
  • 広域避難場所で且つハザードマップで液状化や洪水等の危険性がある地域
  • 無電柱化を進めている地域

参考)国交省「無電柱化推進のための新たな取り組み」

コンクリートポール【KPポール】

推奨される地域や条件
  • 地盤に問題がなく災害が起きにくい地域
  • 大型車両の搬入に問題が無い施設
  • 全てにおいて安価に設置したい施設

防球ネットが設置されている施設の多くは、避難所または避難場所に指定されています。今後、大きな災害が予想される中で、防球ネットの選定基準は災害対策が一番であると考えられます。防球ネットが避難や救助の障害にならないように検討することが重要になります。

防球ネットの柱材料は、価格の半分以上を占める高価なものです。また、改修・補修は建て替えを意味することが多く、ライフサイクルコストを考えると中・長期的計画が重要になります。

事例を挙げると、災害時に問題が発生する地盤ではなく、40年後には対象施設が存続しているか分からない場合には、イニシャルコストが安価なコンクリート柱を使用します。地域の中核施設で50年以上施設が存続する可能性がある場合は、補修や補強が可能な鋼管柱を適切な管理で使用します。将来プロ級の対応可能な野球場とする可能性がある場合は、飛距離表より高さ35~45mクラスの防球ネットを配置する等、長期計画が重要です。

金具の選定

地域や地形によって金具やワイヤーの設置個所を決めています。ここでその一部をご紹介します。

標準仕様

推奨される地域や条件
  • 基準風速が34m/s以下のエリア

強風エリア仕様

推奨される地域や条件
  • 基準風速が36m/s以上で高さが8m以上の製品
  • 海岸線、湖岸線、離島、谷地、広大なと平野、日本海沿岸部
具体的な仕様変更内容
  • 横ワイヤーの間隔を2,500mm以下に変更
  • バンド金具を強化タイプに変更
  • ネットを充実率の低い物に変更
  • すべての柱前に縦ワイヤーを入れる

ここで掲載している事例は選定基準の一部になります。基準風速が34m/s以下のエリアでも地形や条件により強風エリア仕様に変更される場合があります。

ネットの選定

設置場所の環境や対象スポーツによりネットを選定しています。標準仕様は上下ネットとし、上段はポリエステル365T/56本/40mm目、下段ネットはポリエチレン440Tシリーズの45本/37.5mm目か60本/40mm目としています。下段ネットは糸径の太い安価なネットとしています。

この仕様は防球ネットの維持管理をしている経過でランニングコストがかかりにくい仕様となっています。上段は風荷重が小さい細径で耐候性が高いポリエステル系のネットを使用し、下部は直接人の手が届く位置なので破損による張替えを想定し、安価で糸径が太く丈夫なポリエチレン系のネットを採用しています。

上段ネット(標準仕様)

あらゆる球技に使用可能な一般的なネット。

イメージ 材質 規格 網目 糸径
ネットイメージ ポリエステル 365T/56本 40mm目 Φ1.9mm
ネットイメージ ポリエステル 1100T/18本 40mm目 Φ1.6mm

写真と実際の網目のサイズは異なります。

下段ネット(標準仕様)

張り替えを想定した糸径が太く安価なネット。

イメージ 材質 規格 網目 糸径
ネットイメージ ポリエチレン 440T/45本 37.5mm目有結 Φ2.4mm
ネットイメージ ポリエチレン 440T/60本 40mm目 Φ2.7mm

写真と実際の網目のサイズは異なります。

弊社では小学校及び子供が手に触れる可能性がある箇所への細径(1.5mm以下)のネットの使用は過去の事故事例から禁止しています。

参考文献:(一社)日本防球ネット施設業協会

無料現地確認について

無料現地確認・ご相談を随時受け付けています。

このように防球ネットの仕様を決める過程において様々なルールがあります。メーカーや業者によりこのルールも異なるので、一つの参考資料としてみてください。また、最近はテレビで防球ネットの転倒や倒壊のニュースを見ることが多いと思います。

  • 敷地内に建っている防球ネットに問題はないですか?
  • 今後のメンテナンス方法に不安はないですか?

ご心配やご不明なことがあれば、お問い合わせページよりご連絡をいただければ無料で現地確認します。ご遠慮なくお問い合わせください。

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